「独占欲半端ないよね」

「え……?」


空になったコップをテーブルの上に置く。


そう言えば、付き合うってなった時“独占欲半端ないよ?”ってゆうくん言ってた気がする。


だけど、どうして蓮くんがその事を知ってるんだろう……??



首を傾げると蓮くんはクスリと小さく笑って。


「さっき祐介に怒られた。“陽葵ちゃんに手を出すな”って」

そう言った蓮くんは両手を上げる。

「でも安心して?陽葵ちゃんが祐介のことをどれだけ好きかあの時わかってるし、そんな奪うような事はしないから」


ヘラッと笑う蓮くんが両手を上げてるのは、きっと“何もしないから安心して”っていう意味なんだと思う。


「ただ陽葵ちゃんは可愛がってるだけ。まぁ祐介にはそれが気に入らないんだろうけど」



ハハッと苦笑いをする蓮くん。