止まらないといけないってわかってる。


滑る度に何度も何度も持ち直しては、しがみ付くように俺の服を握りしめて。



陽葵が必死についてきてると思うと、止まらなくなる。


「ぷ、はぁっ……んんっ……」


息を止めてるところとか、


「息しないと、死んじゃうよ?」

「……ふぇ……?」


涙目なところとか、


たまらなく可愛いくて。



服の上から背筋をなぞるようにスルリと滑らす。

「ふ、んっ……!!」


可愛い。

もっともっと聞きたい。



陽葵の顎をグッと引き、口を開けさせる。


「もっと俺を甘くして?」


ゆっくり近づくと、陽葵が目を閉じるから本当に止まらなくなりそうで。


あぁ……ダメだ。

誰か止めてくれ。



そう願った瞬間、ガタッと音が聞こえた。