「晩ご飯何するのー?」


午後3時過ぎ。

何かをする訳でもなく、ダラダラと過ごしてるとソファにいる蓮くんがそんな事を言った。


そうだ、
ごはん……3人分作るのかな??


私の隣で洗濯物のタオルを畳むゆうくんに視線を移す。


「どこか食べに行く?」

「何も決めてないんだったら、たこパしよっ!!」


蓮くんは目をキラキラと輝かせてソファから飛び降りた。


「たこ焼き器持ってない……って、もしかして」

「はーい、その“もしかして”でーす」

ニコニコと満面の笑みで、私達の前に座る蓮くん。


それはもう嬉しそうで。

なんだか音符でも飛んでるかのように見える。



「どうりで。1泊だけのはずなのに変だと思ったんだ」

「ははー。祐介もだいぶ俺のことわかってきたね」