ゆうくんがいい。 ゆうくんじゃなきゃ嫌だ。 ゆうくんのバカ……! 大事な人でも……妹じゃ……嫌だよ……。 ゆうくんの特別な人になりたい……。 「うっ……ふぇ……」 瞬く間に水溜りを作った雨は、止むことがなく降り続けた。 まるで私の涙のように。