「うわ、当たりだわ。このクラス」

去年友達になった星矢が、後ろの方へと視線を移して言った。

「ほんとじゃん。花木さんいる」

星矢の友達の知らない人も混ざってきて、後ろを見るなりラッキーと口にする。

花木って、誰だ?

そう思って振り向くと、彼女が居た。

後ろにいる女の子は、彼女だけだ。

彼女が、花木さん。

不安そうに周りを見渡している。

その姿がすごく可愛くて、愛おしい。