「あの、甘香さん」

「はい?」

声をかけられて振り向くと、拓海くんが立っていた。

「どうしたんですか?」

ドキドキしながらも、悟られないようにほとんど無心で声を出す。

「今度のペアワーク、一緒に組まない?」

「えっ!?」

びっくりした。

まさか好きな人から、2人1組のペアワークに誘われるなんて思いもしなかった。