2年生に進級して、友達とクラスが離れてしまった。

周りを見渡すと、私の目に映る1人の男の子。

少し離れた席にいる、一際輝く男の子。

片思いしてきた佐々木拓海くんがそこにいたのだ。

嘘だと思った。

何度も目を擦った。

それでも、そこには確かに拓海くんが座っていたのだ。

私の諦めようとして諦めきれていなかった片思いが、ひょっこりと顔を出したのを感じる。