甘いチョコレートを君に

「なんもなくないだろ。どうした?」

バックハグ状態で聞かれる。

「大丈夫だよ。なんも無い」

「なんもないのに泣くわけないだろ」

ほら、と一番近い席に座らされる。

拓海くんは隣の席から椅子だけを拝借して近くに持ってきて腰掛けた。

「……好きなやつに振られたか?」

「え……?」

「チョコ、受け取って貰えなかったのか?」