片思いをチョコに乗せて

連れてこられたのはあまり人が来ない旧校舎だった。

ここにつくまでずっと考えていた。
渡すかどうか。
やっぱり渡さないって言うので後悔はしたくない。だから……
「あの、先輩」
「ん?どうしたの?」
「あ、あの、その…」
「?」
落ち着かないと
深呼吸をして、この想いを伝える
「あ、あの、僕、先輩のこと好きです!」
「!」
「えっと、最初は笑顔が可愛くて、それで好きだって思ったんですけど、でも話していくうちにそれだけじゃなくなって、困った顔とか大変なのに『全然大丈夫』って言ってるとことかカッコよくて、どんどん好きになっていったんです!」
「…」
「先輩僕からの本命チョコもらってくれませんか?」
振られるってわかってて言ってる
でも答えを聞くのは怖い…
「亮くん」
「は、はい」
先輩は僕の名前を呼んで鞄の中から何かを取り出した。
「これ、亮くんに」
「あ、」
渡されたのはリボンのところに手紙が挟まっているチョコだった。
えっとへ、返事はどうなったのだろう?
無理なら無理ってすぐにいえばいいのに…
「その手紙見て」
「え?今ここでですか?」
「うん」
「わ、わかりました。」