1月。
ぼーっと、無意識に私は彼の方を向いていた
「やめときなよ、後悔するのはあんただよ?」
ほど、ぼーっとしてる私に声をかけたのは、
仲の良い私の友達の 奏 (かな) だった。
彼女は…いや、正確には彼女たちには私の片思いに気づいている。
奏と私を含め、他に2人仲の良い女子がいる。
「大地も、菅さんのこと好きみたいだし、諦めたらー?」
「私も彼氏欲しい…」
奏と同じく私の片思いの幕を引っ張るのは、
坪井 りりぃ だ。
彼女とは2年間同じクラスで、サッカーをしている。 いわゆる、スポーツ女子だ。
髪型はマッシュですごく似合っている。
彼氏が欲しいと私と同じように呟いているのは性格がとても似ている 鈴木 いろ だ。
いろ は、これまた男子みたいな女子。
キリッとしていて大人っぽくてかっこいい。
ちなみに、奏は他校に彼氏がいるから、裏では恋の先輩と呼んでいる。
その彼氏がすごくイケメンで甘えん坊なのだ。
今までは奏の1番近くにいたのに取られて悲しいという思いもあるが、奏はとても幸せそうなのだ。
「菅さんって、大地のこと好きなんかなー?」
そう。菅さんというのが大地の好きな人。
実は、恋の幕はだいぶ閉められている途中。
大地は私の片思いの相手。いつも優しくて、
面白い。そんな彼は私の思いを知ってながらも優しくする。
ずるい。
たまにそう思うこともある。
そんな私は、そう思いながら予鈴がなり席に戻る。
ふと、私は彼との出会いのことを思い出した


