死にたい僕と死んじゃう君のバレンタイン

「どうしたものかな……」

家に着くと、もう父さんも帰って来ていた。

「おかえり父さん」

「おう、ただいま。健司は京ちゃんところのお見舞い行って来たのか?」

「うん」

ソファに座って新聞を読んでいる父さんを横目に見ながら自分用に牛乳を入れる。

「母さん」

「何?」