「いやー、京子のためにバレンタインのことを考えてくれていると聞いて黙ってることなんてできないからな」

「そうよね。わたしたちにできることがあったらぜひ、手伝わせて」

「ありがたいわ!ねえ、健司?」

母さんが目を輝かせて俺に同意を求める。

「うん。ありがたい助っ人だよ」

「じゃあ早速、僕たちは何をしたらいいんだい?」

「じゃあ父さんたちにはいろんなチョコの写真を集めて欲しいんだ」

そうして、俺たち五人でのバレンタインの準備が始まった。