「私が、こんなにトゲを持って生まれなかったらっ!傷だらけにして、ゴメンナサイっ!!!」




少年は、遠くの方を見るような目で言った。



「いいんだ。17年前に生まれた時しか、ボクは、泣かなかった。
だから、久しぶりに泣いてくれて、ありがとう・・・・・・」