レッスンがはじまってしまえばこちらのもの。
だいたいは昨日練ったシナリオ通りに進んでいく。
ケイコ先生にも了承を得ているものだから、きっと大丈夫。
ポーズの合間におしゃべりも挟みつつ、
体に触れてサポートしたり、あっという間の60分だった。
あぐらを組み、最後の挨拶を終え、レッスンを終わる。
「今日が賢二さんにとって素敵な一日になりますように。
ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
マットを片付けるが、
なんとなくお互いに立ち去りがたくて話し込んでしまう。
「ほんとうに背中が硬いですね、びっくりしました。
お仕事の合間に、ストレッチとかすると良いですよ?
でも、ずっとお忙しそうですもんねぇ。」
ぶつぶつと悩む私を部長がやわらかく見守ってくれる。
時間も迫ってくるため、
「今日はありがとうございました。
とっても緊張しましたけど、とっても楽しかったです。
賢二さんの違う一面を見れて良かったです。」
切り上げようと今日の感想を素直に告げてみる。
一瞬、真剣な表情になった部長が、戸惑いながらまっすぐとこちらに視線を流してきた。
「ヨーコ先生、この後は?」
「もう終わりです。今日は帰ります。」
「そうか、良かったら少しお茶でもしないか?」
「え、えーっと」
急なお誘いで動揺してしまう。
あ、でもそんな深い意味はないかも!?
会社では言わないように、とか??
そうね、私も会社の人が来ると困るかもしれないし。
少し話をしておこう。
「もちろん、いやならいやで、、、」
一瞬悩む私を見て、焦ったように部長が付け足すので、慌てて返事をした。
「いえ、大丈夫です!行きましょう!」
会社と違って、不安げな面を見せる部長に戸惑ってしまったけど、
嬉しさが勝って、大きな声になってしまった。
「じゃぁ、準備ができたら、外で。エレベーターホールのところで良いかな。」
「はい。わかりました。」
余裕のある大人の表情に戻って、更衣室へと立ち去る部長を後ろから見送る。
ほんと、かっこいい。
レッスン中は緊張が勝って、あまり意識してなかったけれど、
緊張もほどけて近くで見たら、ほんと、かっこいい。
しばらく立ち止まって、改めて何度も噛みしめてしまった。
会社の女性たちが騒ぐのも当たり前だわ。
だいたいは昨日練ったシナリオ通りに進んでいく。
ケイコ先生にも了承を得ているものだから、きっと大丈夫。
ポーズの合間におしゃべりも挟みつつ、
体に触れてサポートしたり、あっという間の60分だった。
あぐらを組み、最後の挨拶を終え、レッスンを終わる。
「今日が賢二さんにとって素敵な一日になりますように。
ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
マットを片付けるが、
なんとなくお互いに立ち去りがたくて話し込んでしまう。
「ほんとうに背中が硬いですね、びっくりしました。
お仕事の合間に、ストレッチとかすると良いですよ?
でも、ずっとお忙しそうですもんねぇ。」
ぶつぶつと悩む私を部長がやわらかく見守ってくれる。
時間も迫ってくるため、
「今日はありがとうございました。
とっても緊張しましたけど、とっても楽しかったです。
賢二さんの違う一面を見れて良かったです。」
切り上げようと今日の感想を素直に告げてみる。
一瞬、真剣な表情になった部長が、戸惑いながらまっすぐとこちらに視線を流してきた。
「ヨーコ先生、この後は?」
「もう終わりです。今日は帰ります。」
「そうか、良かったら少しお茶でもしないか?」
「え、えーっと」
急なお誘いで動揺してしまう。
あ、でもそんな深い意味はないかも!?
会社では言わないように、とか??
そうね、私も会社の人が来ると困るかもしれないし。
少し話をしておこう。
「もちろん、いやならいやで、、、」
一瞬悩む私を見て、焦ったように部長が付け足すので、慌てて返事をした。
「いえ、大丈夫です!行きましょう!」
会社と違って、不安げな面を見せる部長に戸惑ってしまったけど、
嬉しさが勝って、大きな声になってしまった。
「じゃぁ、準備ができたら、外で。エレベーターホールのところで良いかな。」
「はい。わかりました。」
余裕のある大人の表情に戻って、更衣室へと立ち去る部長を後ろから見送る。
ほんと、かっこいい。
レッスン中は緊張が勝って、あまり意識してなかったけれど、
緊張もほどけて近くで見たら、ほんと、かっこいい。
しばらく立ち止まって、改めて何度も噛みしめてしまった。
会社の女性たちが騒ぐのも当たり前だわ。
