天音が作ってきてくれたお弁当の中身。
玉子焼き(どうやったら三角形になるんだろう?)。
タコウインナー(足は何故か3本だけど。)。
ポテトサラダ(苦手なコーン缶のコーン入り)。
アスパラのベーコン巻き(美味い。)。
ミニハンバーグ、(少し焦げてる。)星形ニンジンとブロッコリー添え。
おにぎり(鮭・梅・タラコ)
ウサギりんご。
と、かなりのボリュームになっている。
「これ全部1人で作ったの?」
「うん。6時に起きて頑張ってみました!どうかな?」
天音は目をキラキラ輝かせて俺を見つめる。
俺は目線を反らして持っているおにぎりを見た。
「ポ、ポテトサラダのコーンは苦手だ。だけど、どれも美味しいよ。」
視界の隅に天音の顔がぼんやり見える。
まだ、俺を見つめているんだ。
ふふっと、天音は嬉しそうに笑った。
「良かったぁー!作ったかいがあった。じゃんじゃん食べてよね!」
「お、おう。」
ウサギりんごをかじっていると、天音がお弁当を作っていた時の話しをしだした。
「フタバってさぁ、」
「何?」
「料理作った事ある?」
「まぁ何回かあるけど…。」

