「僕も行く。」
それから姉さんに急かされながら支度をして家を出た。
母さん抜きで電車に乗るのは初めてだ。
怖い反面、遠足に行くような気分で楽しい。
窓ガラスの外の風景も新鮮でどこかに冒険に行くような感覚だ。
そう、グランドモンスターの世界中を旅して回る主人公のアキラになった気分だ。
こうやって安心して冒険が楽しめるのも隣に姉さんがいるおかげなのだけど。
「5つ目の駅で降りるからね。」
と、姉さんは僕の手をぎゅっと握った。
「うん。」
姉さんの緊張感が手から伝わってきて、僕の緊張感も膨らんだ。
電車が目的の駅に到着すると姉さんと僕は一番に電車から降りた。
手をつないでいたからはぐれる心配は無いけど回りの人達が僕達以上に早足で、必死に歩かないと置いてかれてしまうような気がした。
まるで流される用に歩き、改札を抜けて駅を出た。
姉さんは休む間もなく歩き続ける。
「姉さん。道、わかるの?」
姉さんは僕の不安を察知したのか少しだけ微笑むと、
「前に母さんと来たことあるから分かるよ。」
と言った。
ほんの少しの笑顔だけど、それが見れただけで安心した。
それから姉さんに急かされながら支度をして家を出た。
母さん抜きで電車に乗るのは初めてだ。
怖い反面、遠足に行くような気分で楽しい。
窓ガラスの外の風景も新鮮でどこかに冒険に行くような感覚だ。
そう、グランドモンスターの世界中を旅して回る主人公のアキラになった気分だ。
こうやって安心して冒険が楽しめるのも隣に姉さんがいるおかげなのだけど。
「5つ目の駅で降りるからね。」
と、姉さんは僕の手をぎゅっと握った。
「うん。」
姉さんの緊張感が手から伝わってきて、僕の緊張感も膨らんだ。
電車が目的の駅に到着すると姉さんと僕は一番に電車から降りた。
手をつないでいたからはぐれる心配は無いけど回りの人達が僕達以上に早足で、必死に歩かないと置いてかれてしまうような気がした。
まるで流される用に歩き、改札を抜けて駅を出た。
姉さんは休む間もなく歩き続ける。
「姉さん。道、わかるの?」
姉さんは僕の不安を察知したのか少しだけ微笑むと、
「前に母さんと来たことあるから分かるよ。」
と言った。
ほんの少しの笑顔だけど、それが見れただけで安心した。

