「じゃあ、遠足は次の土曜日ね。待ち合わせはまた、あの公園で八時に。」
約束の日。
すっかり花びらが落ちきってしまい葉と枝だけになった木はなんだか寂しげに見える。
前回は天音がかなり早く来ていたようなので、今回は約束の時間の30分も前に来た。
さすがに早すぎたようで天音の姿は無い。
10分過ぎても来ない。人を待たせるのも辛いが、待つのはもっと辛い。他にやることが無いからだろうか。
ふぅ。とため息をついたところで天音がひょっこり現れた。
いつもは背中半分位まで下りている黒髪が頭の後ろでお団子みたいになっている。俺には一生かかっても出来そうに無い。
天音がこんな器用な事をするとは思っていなかった。
「おっはよ!今日は早いんだね。てっきり寝坊するかと思ってたよ。アタシなんてしょっちゅうだから。」
子供じゃあるまいし寝坊なんてするか。
それよりも…だ、今の天音の姿を見てこれだけは言っておきたくなった。
「なんでそんなに荷物が多いんだよ?今日は遠足で登山じゃないんだろ!?」
天音が背負ってるデザイン重視のリュックは明らかに限界を越えた膨らみ方をしていた。
「えー多くないよ。必要最低限にしたんだから!」
と、自信たっぷりにそう言った。俺は、
「言葉の意味…分かってるか?」
と、ボソッと呟いた。
約束の日。
すっかり花びらが落ちきってしまい葉と枝だけになった木はなんだか寂しげに見える。
前回は天音がかなり早く来ていたようなので、今回は約束の時間の30分も前に来た。
さすがに早すぎたようで天音の姿は無い。
10分過ぎても来ない。人を待たせるのも辛いが、待つのはもっと辛い。他にやることが無いからだろうか。
ふぅ。とため息をついたところで天音がひょっこり現れた。
いつもは背中半分位まで下りている黒髪が頭の後ろでお団子みたいになっている。俺には一生かかっても出来そうに無い。
天音がこんな器用な事をするとは思っていなかった。
「おっはよ!今日は早いんだね。てっきり寝坊するかと思ってたよ。アタシなんてしょっちゅうだから。」
子供じゃあるまいし寝坊なんてするか。
それよりも…だ、今の天音の姿を見てこれだけは言っておきたくなった。
「なんでそんなに荷物が多いんだよ?今日は遠足で登山じゃないんだろ!?」
天音が背負ってるデザイン重視のリュックは明らかに限界を越えた膨らみ方をしていた。
「えー多くないよ。必要最低限にしたんだから!」
と、自信たっぷりにそう言った。俺は、
「言葉の意味…分かってるか?」
と、ボソッと呟いた。

