あなたに出会わなければよかった

オムライスを待っている間、懐かしさを覚えるこの店を見渡した。

するとそこには、店主と小さい男の子が写っている写真がたくさん飾られていた。

だが、その写真の中に1つだけ女の子が写っているのがあった。

「なつかしいのぉ。この写真は夏休みの時じゃ。」
店主の声が聞こえて、振り返った。

「かわいらしい子やった。あの一日きりだったんじゃけどなぁ。あの子はなにしよんかのぉ。」

そう店主は言った後「はいどうぞ。」とオムライスを置いてくれた。