「俺も、えりちゃんのこと好きだよ。ずっと、好きだったんだよ」

そう言った快斗くんは、とても嬉しそうで。

でも、少し寂しそうだった。

それは多分、私が人間で快斗くんが幽霊だから。

「ずっとって……?」

「俺が事故に遭って、幽霊になってえりちゃんの前に現れる前からってこと」

そんな前から……。

事故の前のことを思い出しても、快斗くんと面と向かって話た記憶がない。