「それはずるいよ……」

「ん?何か言った?」

「何もないよ」

肩を落としてそう言う快斗くん。

「あ、学校着いたみたい」

「え?」

快斗くんが指差す方をみると、学校の校門が見えていた。

あっという間だったな……。