「えり、本当に大丈夫?」

「大丈夫。行ってきます」

私はお母さんに心配されながら家を出る。

「えりちゃん、俺、必要あった?」

「あるよ!快斗くんがいなかったら安心して学校に行けないよ」

「でも、えりちゃんから学校の話を聞く必要なくなるじゃん」

「大丈夫。学校まででいいから、ね?」

隣をふわふわ飛んでいる快斗くんに、ニコッと笑いかける。