死んでしまったあなたと、死ぬはずだった私の一年間

「え?」

その次の瞬間。

後ろから車の急ブレーキの音と、何かがぶつかる音、たくさんの人の悲鳴が聞こえてきた。

後ろを振り向くと、さっき私を突き飛ばした高校生くらいの男の人が血を流して倒れていた。

「大丈夫ですかっ⁉︎今、救急車呼びますから!」

車から降りてきた男の人が倒れている人に駆け寄って救急車を呼んだ。

「え……?私の、代わりにひかれちゃったの……?」

私は、ふらふらしながら運転手の男の人に近づいた。