死んでしまったあなたと、死ぬはずだった私の一年間

何をするでもなく、部屋のベットに腰掛けたままボーッとしていた時、声が聞こえた。

「————-えりちゃん、えりちゃん——————」

気のせいかな……?

その声を無視して、またボーッとする。

「えりちゃん、あれ、聞こえてない?聞こえてるよね?」

また、声がした。

気のせいじゃ、ない……?

それに、心なしか、私を助けてくれた人の声に似ている気がする。