あれから快斗くんは、お母さんに頼んで私の家で居候をしている。

どうやら快斗くんのことを知っている人には快斗くんじゃない誰かの顔に

見えているらしく、お母さんが気がつく様子もない。

毎週のようにデートをして、幸せに浸る。

気がつけばもう夏休みに入っていて、私は宿題に追われている。

「もう無理……勉強嫌だ……」

「ふふっ、えりちゃんがんばれ!」

「うぅ……」