私の人生を変えてくれた人 2


「いいよ
 岩本が納得する答えがでるまで俺は待ってるから」

「先生…ありがと」

岩本はそこまで言うと口を閉ざした

よく見ると下唇を噛んでいた

「ほら、唇噛まないの
 自分の体傷つけないで…
 泣きたいなら好きなだけ泣けばいいんだよ」

そう言って俺は岩本の唇に手を触れた

でも岩本は噛むのをやめない

「噛むのやめよ…?
 やめないならまた、俺の指いれるよ…?
 自分の唇噛むなら俺の指噛んで…」