「それで岩本が求めるハードルも上がっていったんじゃない…?
みんなと一緒にやらなきゃっていう焦りも
あったんだと思う
最初のころはもっと気楽にやってたんじゃない…?」
「先生は凄いね…
よくそこまで私の気持ちが分かるね」
「だって、岩本がいつも何も話してくれないから…
だから俺も必死に岩本の気持ちを考えてたんだよ…
少しでも岩本のことを知りたかったから…」
「先生…
私さ、去年まであの時…二歳の時に死んでたら楽だったのかな、こんな辛い思いしなくてすんでたのかなって思ってたんだ…
病気は治ったのに左目を失うのは辛かった…
左目を失うくらいなら死んだ方が良かったのかなって…」


