私の人生を変えてくれた人 2


「……何て言ったの…?」

「体育休めていいなーって
 その子に悪気はないと思うけどさ、ひどいよねー
 私の気持ちも知らずにさ…
 なら体かわってよ、左目ちょうだい
 そう思っちゃったんだ…
 こんなこと思う私もひどいよね…
 先生もひくよね…」

「俺はひいたりしないから」

「先生は優しいよね…
 こんな私に…
 それからかなぁ、体育を意地でもやるようになったのは
 あんなこと言われちゃったらさ、やるしかないじゃん…
 だから頑張ったんだよ…
 見えなくてもどうにかやる方法を探したんだよ…」