「………」 俺は何も言えなかった 俺は岩本の辛さとか分からない だから何も言えない 大丈夫とか頑張ろうとか言っても意味がない 余計に岩本を苦しめることになるだけだから だから俺は岩本の気持ちを受け止めることしかできない 「私はみんなと一緒にやりたい それすらも叶わないなんてね… 小学校の時にさ体育、見学したことあったんだよね… ボールが見えなくて そしたらさ一人の子が話しかけてきたんだー その子何て言ったと思う?」