もう一度、君の笑顔を。




____________




「翠ー!!おっはよー!」


「…っびっくりしたあ。朝から元気だね、おはよ明那。」



教室を目指して歩いていた私の背後から飛びついてきた明那。

この高校でできた唯一の友達。

悪夢を見て朝から疲れてる私とは正反対な元気っぷり…。



「相変わらずポーカーフェイスな翠ちゃん…でも、そんなところも可愛いから好きっ!」

「ちょちょ……」


とまた抱きついてくる……あんたの方がよっぽど可愛いよ…。


綺麗に染まった茶髪をゆるく巻いていて、整ったパーツにそれぞれ綺麗なメイクが施されてる。

それと比べて私は髪を巻いたり濃いメイクもしない。




「それよりさ!今朝サクラちゃんが紫月様を拝めたんだって!私も見たかった〜…」


「へ、へーそうなんだ…。」



全く興味がない私はこの話題にいつもついていけない。

完全にアウェーなのに、明那は目をキラッキラに輝かせながら話し続ける。