もう一度、君の笑顔を。



「冬馬様と暁良様だって!2人一緒なんて珍しすぎるよ!」


「明那、見に行ってくれば?」


「うん!…って、あれ?うちのクラスに用があるみたい…」


明那の視線の先には、こちらに向かってズカズカと歩いてくる2人。


学校一の明那の可愛さがやっとわかったんだな。

私は空気と化そう。


気づいてないふりをして次の授業の教科書を出しているところだった。


「…神谷翠、だよな?」


「…え。」


わ、わたし?

びっくりしすぎて見上げた先には、毛先を遊ばせた茶髪にニコニコ私を見つめてくる人と、黒縁メガネに無表情につりあがった目つきで見下す人。

怖いと可愛いが顕在していて怖い!なにこのセット!


「翠!なにかしたの?!」


「いや、特には……」


明那と小声でやり取りしたつもりが、当たり前に2人には聞こえていて。