「なんで一緒に?」
「んーなんとなく?」
なんとなくって…
でも、この誘いを断ったら逆に仕打ちがありそうで怖いのもある……。
一応この場では承諾しといた方が身のためか。
「ま、まあ、たまにだったら…いい…けど?」
「なんで疑問形なんだよ。」
「…だって、名前書いてないもん。」
「ふはっ…まだそれ言ってんのかよ?」
「っ……」
白い歯を出して笑った紫月さんは、あまりにもカッコよくて。
「名前書いてなくても、俺しか来ねえから。」
「じゃあ……また来るね。」
「ああ。またな。」
「…う、うん。じゃあ、帰るね。」
さっきまで授業をサボってあんなに焦っていたのに、久々に安眠できた私は、晴れた気持ちで屋上を後にした。
