もう一度、君の笑顔を。

「翠、大丈夫?」


「明那がいるから、大丈夫だよ」


明那も彼らには警戒していないのか、安心した顔つきで頷いた。


「てか、翠ちゃん歩けそう?」


「あ、もう落ち着いてきたので、歩けそうです。」


「そっか、良かった。じゃあ行こっか!」



明那に少し支えてもらいながら冬馬さんの後に続いた。
紫月さんは先に歩き出していたのか、私たちより少し前を歩いていた。



2、3分歩いて街の大通りに出たところで、冬馬さんは道路の脇に停めてあった黒い大きなバンの前で立ち止まった。
それを気にすることもなく、紫月さんは先にバンの中へ乗り込んだ。


「さあ2人とも、移動するからこれに乗ってね!」


え?移動手段ってこれなの……?


高校生で専用車………これが普通なのか?