もう一度、君の笑顔を。






……今、ここにいろよって言ったよね?

他に行くところもないから、そりゃここにいれるなら助かるんだけどさあ…



「ん。」


と自分の隣を手でポンポンと叩いて促した。



「じゃあ……失礼しまーす。」


私は再び紫月さんの隣に座り込んだ。




チラッと横を見ると紫月はもうすでに眠ってしまい、綺麗な寝顔で銀色の髪が春風で揺れていた。

男の人の顔、久我くん以外でこんなにちゃんと見たの久々だな……

もうあいつはここにいないはずなのに、やっぱり頭をよぎってくるあいつの存在。




って、なに見入ってるんだ私。


なんて前を向き直して、時間が過ぎるのを待とうと思っていた……はずなのに。


紫月さんのわずかな寝息を聞きながら、私も気づいたら眠ってしまっていた。