……今、ここにいろよって言ったよね?
他に行くところもないから、そりゃここにいれるなら助かるんだけどさあ…
「ん。」
と自分の隣を手でポンポンと叩いて促した。
「じゃあ……失礼しまーす。」
私は再び紫月さんの隣に座り込んだ。
チラッと横を見ると紫月はもうすでに眠ってしまい、綺麗な寝顔で銀色の髪が春風で揺れていた。
男の人の顔、久我くん以外でこんなにちゃんと見たの久々だな……
もうあいつはここにいないはずなのに、やっぱり頭をよぎってくるあいつの存在。
って、なに見入ってるんだ私。
なんて前を向き直して、時間が過ぎるのを待とうと思っていた……はずなのに。
紫月さんのわずかな寝息を聞きながら、私も気づいたら眠ってしまっていた。
