もう一度、君の笑顔を。

「……名前は?」


「…す、い……神谷 翠。」



銀髪の男は制服のポッケに手を突っ込みながら私の目をじっと見つめてきたから、
咄嗟に目を逸らして下向きがちに答えた。


「翠ちゃんね!可愛い名前だね、きみは?」


「千堂明那、です。」


「明那ちゃんか!俺は阿久津 冬馬。よろしくね!
あいつは一条 紫月。俺らのリーダーだよ。」


冬馬さんは後ろを指さして笑顔で答えた。

リーダー……?

訳が分からずポカンとしていたのは明那も同様だった。

とにかく、彼は紫月さんというらしい。


「ここにずっといるわけにもいかないし、一旦移動しよっか!」


冬馬さんの言う通り、この場から離れたいのは確かだ。