もう一度、君の笑顔を。

入学式は流れ作業のように1時間ほどで終わり、すぐに教室へ戻ってホームルームが始まった。


入学して当分の間は、出席番号順での席だったから明那とは少し離れてしまったが、私は一番廊下側の列の1番後ろだったからまぁ良しとしよう。



「翠ー!!かーえろ!!」



ホームルームが終わって早々、明那が走って私のもとへ飛びついてきた。

入学初日のため、今日は午前中で下校。


「午前で終わったし、お昼ご飯でも食べに行く?」

「うん!行きたい!翠とご飯久々〜!」


明那は内気で純粋な可愛らしい女の子。

私は明那とは正反対な性格だが、明那は出会った頃からずっと私のそばにいた。


それが嫌になったり離れてほしいと思ったりすることもなく、自然とよく話すようになり、なんとなくお互いに必要不可欠な親友になっていった。


他の同級生たちが地元の高校へ入学を決める中、私がどうしても地元から離れたいと伝えたら明那も「翠のそばにいたいから、一緒の高校を受験する!」と一つ返事で決断した。