飽きたんだよ________

嘘だよね。
飽きるわけないよね。
2人でオリンピック行くって約束したじゃん...。
嫌だよ。


あれから数ヶ月。
俺の高校は、無事に春高出場の切符を手にした。
来週にはいよいよ春高。
東京体育館。
青磁だが、あの日から学校にすら1度も来ていない。
先生に聞いても教えてくれない。


プルルル📞 青磁母

青磁の母さん...!?
「もしもし」
「もしもし、春弥くん、久しぶりね」
「はい...」
「元気にしてた?」
「...まぁ一応...はい」
「その感じ元気そうにないわね」
「...」
「青磁とまだ喧嘩中でしょ?」
「はい」
「本当は青磁に口止めされてるんだけど...」
「...ッ?」
「青磁はね_________」
はッ?
嘘だろ?
なぁ、嘘って言えよ。
「突然のことでごめんね」
「春弥くん気にしてると思って」
本当なんだな...。
「来週春高でしょ?青磁も出たがってたのよ」
「だからね青磁の分まで頑張ってちょうだい」
そうだよな今俺ここで落ち込んでもなんのメリットもない。
というか青磁の努力も無駄にしちゃう。
「はい、話していただきありがとうございます」
「必ず優勝します」
「青磁にも伝えとくわねッ」
「テレビの前で応援してるわよ」
「はい、失礼します」

絶対優勝する。
青磁の分まで。

頑張るよ俺。