「レフトー!」
夏の放課後。
いつものように練習。
ここは湘南高校バレー部。
県でもトップクラスの強豪だ。
俺と青磁は幼なじみだ。
もちろん今も一緒。
俺と青磁は、5歳からバレーを始め、中学でも実力はJOCに選ばれるほど。
この高校にも推薦で入学することができた。
ちなみに俺はセッター。
青磁がレフトだ。
俺たちはオリンピックを目標に練習してきている。
俺は最初無理とか思ってたけど、青磁を見ているとなぜか行けそうな気がしてくる。
不思議だ。
でも今は本気。
本気でプロになってオリンピックに行きたい。
まずは、今の俺たちというかみんなそうだと思うけど次ある大会春高での優勝だ。
高校バレー回の中でもみんなが注目する春高。
それの優勝に向けて毎日練習してる。

19時。
いつもと同じように練習が終わりいつもと同じように青磁とかえる。
「疲れたー!」
学校での帰り道。
お腹すいたなー。
「何か食って帰る?」
「それあり!」
「あ、コンビニあるよ」
「よろーぜ」


コンビニでそれぞれ軽く食べれるものを買った。
「なぁ、久しぶりにあそこよろうぜ!」
青磁が目を光らせる。
「あーあそこね」
俺たちは昔よく遊んでいた公園に行った。
夕日に包まれながら芝生の上に座る。
「懐かしー」
「よく練習してたなぁここで」
あの約束もした所もこの公園だ。
「だな」