ホスキャバ戦隊~Dolce~

彼女の思惑は渡さんがふるいにかけたことにより人が一人死ぬことを思い知らせたいらしい。


けれど俺も隣にいるのでこの高さでは彼女は死ぬことはできないだろう。


「別に骨折でもいいの。渡が少しでも私のことを知って心を入れ替えてくれたら。」


俺は彼女を止められそうにない。しかも悲しいことに彼女がどうなったとしても今の渡さんは心を入れ替えることはないだろう。


「だから、じゃあね。最後に話し相手をしてくれてありがとう。」


そう言って彼女はジャングルジムを飛び降りてしまった。俺の耳には彼女が落ちたであろう、鈍い音が残る。


俺はすぐさま救急車を呼んだ。どうか命だけは助かってほしい。この先、苦しいことがあってもとにかく彼女を助けたいと思った。



救急車が到着してうららさんに何も言ってないことを思い出し俺はその場を離れる。


うららさんはまだあの場所にいるだろうか。


自分で誘ったのに抜け出してしまうなんて最悪だ。うららさんも病み気味であるからいつ夜に消えてしまってもおかしくない。


もしも今日、うららさんが消えてしまったら俺のせいだとずっと悔いながらVioletに出勤していくだろう。