ホスキャバ戦隊~Dolce~

こうやってコツコツと知名度を上げていくのが俺のやり方である。


6番テーブルで待っているのはよく渡さんを指名しているうららさんだ。


「今日も来てくださったんですね。初めましてイメージカラーはグリーン、好きな食べ物はアスパラ光合成はできません。翠と申します。」


他のキャストさんのやり方を吸収して考え抜いた懇親の挨拶をする。


滑ってしまっただろうかとうららさんを見ると彼女は笑いをこらえていた。


「はじめまして。本日はよろしくお願いします。ネクタイまで緑なんですね。緑色のネクタイ初めて見ました。」
渡さんはいつも青色のネクタイで決めているから普段裏で勉強している俺のしている緑色は珍しいのだろう。


うららさんのことももちろん把握していた。


うららさんはお召しになっている服装から予想してアパレル系の仕事をしているのだろう。自炊をしているのか渡さんの指名客にしては1万8千円と金の羽振りはあまりよくない。


俺はそんなうららさんが渡さんに見捨てられ夜に消えて行かないか心配していた。


渡さんの機嫌を損ねさせてしまえば俺はこの店で上り詰めることはできなくなるだろう。


渡さんが引継ぎしやすいように他愛のない話でうららさんを楽しませる。