ホスキャバ戦隊~Dolce~

私がその場から離れると彼は覆面を取り翠くんのトレードマークである緑色の髪の毛が見えた。


「俺はミオさんみたいにカッコいい助け方なんてできませんよ。お客様との交渉を大事にしてますから。」


渉くんは裏サイトの覆面ホストの記事を見ながら私のもとへ来てくれた真相を話してくれた。


「このビルにはVioletへの思いが強い方がよく立っていらっしゃる。朝日様はVioletのキャストを育てることに来る意味をお持ちになっています。だからこの場所には来ないと思いました。」


近くの公園まで連れて行かれベンチに二人で腰掛けゆっくりお喋りをする。


私を助けに来てくれた覆面ホストの翠くんは渉くんより格好良かったけれど今、私の隣にいる翠くんは自宅から出てきた感が溢れるスウェット姿だ。


「本当はあそこで飛び降りる方は沢山いらっしゃるので誰かしら助けられると思い来てみたらうららさんがいらっしゃっただけです。」


翠くんが私のもとへ来てくれたのは偶然らしい。けれど、翠くんでよかったと思っている。


「迎えに来てくれたのが翠くんでよかった。一緒に今日ラーメン食べに行く約束していたのにすみません。」


「俺もうららさんを助けることができてよかったです。また日を改めてお店紹介してくださいね。」