心霊現象 研究同好会



他の人に聞こえないようにコソッと声をかけると、穂乃果ちゃんの顔が一気に赤くなった。



「さ、誘えないよー……ウォークラリーの時も全然、声…かけられなかったし……。 そもそも私たちって同じ班のメンバーってだけなのに、いきなり二人でってハードル高すぎないっ……?」

「いやいや、むしろ同じ班だからこそ誘いやすいでしょー。 お昼ご飯を早く食べ終えればその分また少し休憩時間って扱いになるし、「夜の散策前にどんな雰囲気か見てみたい」……とか言えば全然オッケーじゃない?」

「えー……でもそれって別に私と二人じゃなくてもいいことだしさぁ……」



と穂乃果ちゃんがモジモジしてるところに、沙綾ちゃんがやって来た。



「じゃあ二人じゃなくてみんなで下調べ、ってことにしようよ。 私と芽衣子は倉本くんと如月くんに声かけて四人で少し後ろを歩くから、穂乃果は龍泉寺くんと二人で歩く。 それならまだ行けるでしょ」



私たちの会話が聞こえたみたいで、すぐにそう提案していきた。

なるほど。

それなら最初から二人で行くよりは自然かも?



「うぅ……でも二人で歩くのってメッチャ緊張するじゃんかー……」

「そんなこと言ってたらずーっと進展なしで終わっちゃうよ? さっ、そろそろ食堂に行っとこう。 提案自体は私がするから任せてよっ」

「……う、うん……」



この先のことを想像してるのか、穂乃果ちゃんの顔はまだ赤いままだ。

そんな穂乃果ちゃんの手を掴み、そしてもう片方の手を私に差し出した沙綾ちゃんがニッコリと笑った。



「ほら、芽衣子もっ。 メッセのお相手さんの話もあとでじーっくり聞かせてもらうからね?」

「……アハハ。 そこも聞こえてたんだ?」

「うん、人の恋愛話に対しては地獄耳だからっ。 こういう場所だと色んな人と恋バナ出来るからチョー楽しい。 寝る前は部屋のみんなとも色々喋ろうねっ」

「……うんっ」



同じ部屋のみんなと…っていうのは正直苦手だけど、でも沙綾ちゃんと穂乃果ちゃんが一緒なら絶対に楽しくなる。

楽しくならないわけがない。

そう思ったから、私は自然と笑顔で頷いていた。