心霊現象 研究同好会



……それはそうだ。

倉本くんが一緒なら心強いけど、一緒に居れば絶対に大丈夫という保証はない。

むしろ、一緒に居てもお互い何も出来ずにアタフタするだけでヤバいことになるかもしれないし……。



「……何も起きないといいね」

「うん、心からそう願うよ」



と話しながら、それぞれにため息をつく。

そんなことをしてるうちに……とうとう宿泊施設が見えてきた。

現在の時刻は、十時四十八分。

集合時間は十一時だから、結構ギリギリだ。



「間に合わなかったらまずいから、ちょっと走ろうか」



とリーダーの龍泉寺くんが言い、全員がそれに従って走り出す。

そして、なんとか十時五十五分に玄関前へと到着した。

さすがにもうヘロヘロだ……。


まだ到着していないのは、あと二班。

……結局その二班は集合時間には間に合わず、問答無用で昼食前の補習が決定してしまった。

私たちの班も、走ってなかったらヤバかったかも……。



──その後、先輩たちに聞いてた通りに抜き打ちテストが行われ、私たちの班は満点合格っ。

ここで更に四班が失格となり、計六班が昼食前に補習となった。


昼食は十二時二十分からなので、補習組以外は自由時間だ。

プレイホールへ遊びに行く人も居たけど、ほとんどは割り当てられた部屋へと移動した。

ずーっと歩きっぱなしだったし、休めるうちに体を休めておかないとね。

と思いながら、私も部屋へ移動しようとした時、



「諏訪っ」



と倉本くんが小走りにやって来て、周りに聞こえないように小声で話し始めた。