心霊現象 研究同好会



宿泊施設は三階建てで、一階は食堂やお風呂、多目的ホールなどがある。

そして、二階は女子が使う部屋、三階は男子が使う部屋だ。

宿泊施設の隣には体育館くらいの広さのプレイホールというものがあり、空き時間にはそこでバスケットやバレーボールなどで体を動かすことも出来るらしい。

ということが しおりに書かれていた。


ちなみに寝る部屋は、二段ベッドが八台あって…十六人までが寝れる大きな部屋だ。

交流を深めるのが目的の合宿なので、部屋割りはクラス関係なくゴチャ混ぜの状態にされている。

確か、男女共に六部屋ずつに分けられていたはずだ。


あぁでも、ゴチャ混ぜと言っても同じ班の人とは同じ部屋と決まっているから、穂乃果ちゃんと沙綾ちゃんとは夜も同じ部屋で過ごせる。

他のクラスの人とはまだあまり仲良くなってないから、親しい二人が一緒というのはかなり有り難い。

有り難いけど……夜は倉本くんが居ないっていうのをすっかり忘れてたから、さっきよりもかなり不安になってきた。



「……どうしよう、メッチャ怖くなってきた。 倉本くん、夜中にこっそりこっちの部屋に来てくれない?」

「いやいやいや、女子の部屋に忍び込むとかヤバすぎじゃん。 俺の人生終わらせる気かよー」

「えー……倉本くんが来てくれたら、女子はみんな喜ぶと思うよ?」


「悲鳴上げられてマジで終わるっつーの」



悲鳴っていうか、黄色い声が上がるだけだと思うけどなぁ……。

でもまぁ、無理だよね。

どう考えたって、夜に部屋から抜け出して異性の寝てる部屋に忍び込むなんて無理だし。



「じゃあさ、テレビ電話とかは? 布団かぶった状態なら電話使っててもきっとバレないよ」

「つーか先生に見つかってスマホ没収される方がよっぽど怖ぇんだけど」

「……だよねぇ」


「何も起きないことを祈りつつ、お守りを握りしめとくしかないんじゃない? そもそも、俺が近くに居るってことが抑止力になるのかどうかもわかんないし」