心霊現象 研究同好会



【 桜井 健吾side 】


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諏訪ちゃんと別れたあと、神代と一緒に歩いていく。

と言っても 神代の家はすぐそこだから、あっという間に到着した。



「先輩、少し時間あります? サイトのこと話したいんで、大丈夫だったら ちょっと寄っていきませんか?」

「おー、寄る寄る。 どうせ家に帰ったあとも一人でサイトのことやるし、それなら二人で進めていこう」

「はい」



と喋りながら、家の中に入っていく。

俺は週に二、三回、神代の家に寄ってから帰っている。

サイト関連の話をしたり、ただ普通にまったりしながら喋ったり、色々だ。

時々一緒に夕飯を食べたり、そのまま泊まって神代の家から通学するということもある。


うちの親は「節度を持って行動する分には好きにしろ」という考えの人たちなので、他の家庭よりはかなり自由にさせてもらっていると思う。

両親は俺がサイトをやってることも知ってるし、理解もしてくれている。

母親に至っては「次の更新はまだなの?」と、一ファンとして楽しみにしてくれているみたいだ。

なんなら心霊スポットに行く時も「一緒に行きたいっ!!」とか「保護者が居た方が安全でしょうっ!?」とか出しゃばってくるし。


そういうのは かなり面倒に思うけど、でも…良い親だとは思う。

親の理解があるからこそ、俺は好きに出来てるわけだしね。



「サイトの話をする前に、先輩に聞きたいことがあるんですけど」



と、既にソファーに座った神代が不意に声をかけてきた。

俺もその横に座り、目と目を合わせる。



「何、どしたの?」

「実際のところ、なんの写真を見てドキッとしたんですか?」



……って、またその話かよっ。