「まぁ、今後のことは本人同士で喋っていくしかないから、俺がとやかく言っても仕方ないけど。 でもきっと大丈夫だよ」
「……はい。 ありがとうございます」
「あ、そういや みんなよりも先に俺のところに来たってことは、なんか話があった? ていうかなんか出た?」
「あー……はい。 部屋の中で、ずーっと男性に見つめられてるような感じがして…その話をしたいなぁ、って思ってたんです」
「あぁー覗きを楽しんでるあのオッサンか。 ただ見てくるだけでそれ以上の悪さはしないから放置で大丈夫。 と言っても心底気持ち悪いだろうから、消灯後はこっちに引っ張るよ。 JKもののエロ動画でも流しときゃこっちに来んだろ」
JKもののエロ動画…を、一晩中流しとくつもりなんだろうか……。
「それって、他のスタッフさんや先生に知られたら、智樹さんの身が社会的に危ないような……」
「大丈夫大丈夫、そうなったら一躍有名人になるだけだから問題ないよ」
「……かなり問題あると思います……」
「大丈夫大丈夫。 あぁでも、時間帯的に風呂は覗かれるの必至だから今のうちから覚悟しといて。 俺その時間スタッフミーティングなんだ」
「あ……はい、頑張ります」
まぁ、お風呂なら他の人も居るし……私だけを見てくるってことはないよね。
むしろ、見るならもっとスタイルの良い人を見るはずだ。
私にだけ視線を向けるわけじゃないのなら、多分…大丈夫。
「よし、じゃああとはみんなと合流して、なんとか頑張って。 まだちょっと元気無さげな感じだけど……そのへんは如月くんが上手く立ち回ってくれることを期待しよう。 ちなみに、俺は誘導の仕事のあとは書類作りの手伝いがあるから炊事場には行けない。 何もないとは思うけど、もしもヤバそうだったら適当な理由つけて俺のところに来て。 もちろん一人じゃなくて、誰かと一緒にな?」
「……はい。 班のみんなに相談して、色々考えながら動きます」
「うん、そうしてくれ」
智樹さんはそう言って笑ったあと、玄関の方へと歩いていった。



