でも、私と倉本くんの関係性を他の女子たちに知らせてくれるのはありがたい。
そうしてくれることによって、「色々な人に同じことを聞かれる」ってことは減るだろうしね。
ていうか今までもずっと、同じようなことを聞かれた時はその都度 説明はしてきたんだけどなー……。
まぁその時は、個人 対 個人。 での話だったもんね。
今日みたいに みんなに問われたわけではなかったし、私の方からわざわざ「他の人にも言っておいて」なんてこともなかった。
だから今回 私の言葉を一気に広げてくれるというのは、本当にありがたい。
あ、そういえば……女の子の一人が、倉本くんにグイグイ行く女子たちのことを「過激派」って言ってたよね。
すぐに 「大ファン」って言い直してたし、他の人もそれに合わせて「大ファン」って言ってたけど。
でもやっぱりみんな、ああいう人たちのことは「過激派」って認識らしい。
一階の廊下で話してた時に沙綾ちゃんも言ってたけど、きっと同じ部屋のみんなも「過激派の子たちと同じ部屋割りじゃなくてよかった」って思ってるだろうな。
そしてそれは、私も同じ思いだ。
「……ほんと、この部屋でよかったかも」
とポツリと言って苦笑したあとに、自分のベッドに腰かけ、カバンからスマホを取った。
ロックを解除し、画面を操作していき……メッセージの確認を始める。
梨乃先輩と郁也先輩からそれぞれ一通ずつ来ていて、どちらも昼休み中に送ってきたものらしい。
梨乃先輩からのメッセージは【 朝から晩まで動きっぱなしで大変だろうけど頑張って!! 】と明るい口調がすぐに想像出来るような感じで、
郁也先輩からのメッセージは【 お疲れ様。 午後も頑張ってね。 】と、穏やかな笑顔が想像出来るようなものだった。



