心霊現象 研究同好会



ふと見れば、智樹さんは自らが手伝いに選んだ数人の生徒たちに指示を出しながら、自身はいち早くモップがけを始めている。

……自分たちが手伝いに選ばれ、作業をすべて終えたあとにどこかで会話する…っていうのならまだそんなに違和感なく一緒に居られるけど、うちの班から選出されたのは如月くんだけ。

如月くんの手伝いが終わるのを待っている。 と偽ってホールの外で待つことは出来るけど、手伝いをしてる他の人の目を盗んで智樹さんを呼び出すのは……やっぱり難しい。



「とりあえずプレイホールの外に出て、倉本くんと龍泉寺くんとは合流しようかー」



沙綾ちゃんに促され、私と穂乃果ちゃんは頷いたあとすぐに外へ出た。


智樹さんが言ってた通りに、入り口にはペットボトルのお茶が置いてある。

試合中に他のスタッフさんが持ってきて置いてくれたのかな?

全部キンキンに冷えていて、手で握るだけでも気持ちがいい。


入り口で少しだけ立ち止まり、そのお茶をグビグビと飲んでしっかり水分補給をしたあとに、再び廊下を進んでいく。

倉本くんと龍泉寺くんは、廊下をもう少し進んだ先に居た。

けど、倉本くんの周りには他のクラスの女子数人が居て、何やらキャーキャー言いながら騒いでる。

龍泉寺くんは少し距離を取りながらその様子を見つめており、遅れてやって来た私たちに気づくと苦笑気味の笑みを浮かべた。


……そういえば倉本くんって、かなりの人気者だったっけ。

同好会で一緒に居る時の彼を見てると「桜井先輩(ジェイド様)大好きなワンコ」って感じだから忘れてた。



「倉本くん試合お疲れ様っ!!」

「優勝おめでとうっ!!」

「大活躍だったねっ!!」