心霊現象 研究同好会



「あんなに動いてたのに元気だなぁ。 そんな如月くんにはモップがけでも手伝ってもらおうかな?」

「えっ、メッチャ頑張ったのにそんなの罰ゲームじゃないですかっ!! 普通ここは最優秀賞として金一封でしょっ!!」

「んなもんあるかよ。 他にも何人かに手伝ってもらうから、俺が声かけた奴は速やかに担当の先生のところに集まるようにー。 んで、その他の奴らは速やかにホールから出てどっかで勝手に休んどけー。 あぁホールの入り口にペットボトルのお茶があるから、一人一本持ってけよー」



今から約三十分間は、試合での疲れを取るための休憩時間。

立ち入り禁止の場所以外でなら、どこでも自由に利用して体を休めることが出来る。

どのクラスも本気で試合をしてヘトヘトだろうから、ほとんどの人は それぞれ割り振られた部屋に戻って休むと思う。


その三十分の休憩時間のあとは、今日の夕食であるカレー作りがスタートする。

で、夕食が終わったら いよいよ「夜の散策」だ。

……朝からずっと動きっぱなしなのに、まだまだやることが多すぎて大変だな……。



「ふー、メッチャ疲れたねー。 これからどうしよっか? また智樹さんと何か話す?」



と穂乃果ちゃんが言う。

そのあと、一緒にやってきた沙綾ちゃんが小声で話し始めた。



「私も色々話したいけど、施設のスタッフさんである智樹さんを私たちが連れ出してどっかでコッソリ喋るって…結構リスクない? その場面を誰かに見られたら さすがに変な風に思われそうな気がする」

「あー……そっか。 さっきは「具合悪そうな如月くんを心配して近くに行った」って感じに見せることが出来たけど、今はそうはいかないもんね」

「うん。 それに、私たちは休憩時間だけど智樹さんは逆に忙しい時間かもしれないし。 ……って言ってるそばから、もう忙しそうだね」


「あ、ほんとだ」