心霊現象 研究同好会



智樹さんのそばに残っているのは……倉本くんただ一人。

倉本くんはどこか真剣な顔で何かを話しかけている。

それを聞く智樹さんの方は終始笑顔で、何かに対して頷いて答えていた。


いったい、なんの話をしてるんだろう?

と気にはなるけど、さすがにあそこに戻ることは出来ないから……あとで聞ける時間があったら聞こう。 と思いながら、クラスメートたちが集まっている場所へと私たちも集合した。


試合開始は、十分後。

今は試合を終えたばかりのクラスの人たちの休憩時間となっている。

次が初戦の私たちにとっては、作戦会議の時間だ。


やる気満々の如月くんと沙綾ちゃんを中心に、しっかりとした作戦が練られていく。

きちんとアタッカーを決め、フォーメーションを組んで動くとか、狙う時は相手がキャッチしにくい位置をしっかり狙うとか、かなり真剣に話し合いが進んでいる。

そうやってるうちにあっという間に十分が過ぎ、試合開始の時間となった。


二試合目で疲労が溜まってるだろう相手チームに対し、これが初戦となるウチのクラスのメンバーは元気いっぱいだ。

最初こそミスもあったし動きも少し鈍い感じだったけれど、キビキビ動く如月くんと沙綾ちゃんにつられるように、他のメンバーも次第に動きが滑らかになっていった。

……と言っても、私はすぐに当てられて外野行きになっちゃったけど。


でも本当に他のみんなはビックリするくらいに動けている。

相手のアタッカーが放つ強烈な球もしっかりと見て避けているし、少し甘くなったボールはすかさずキャッチし、即座に反撃へと移っていく。

とても良い流れで、相手は次第に防戦一方となっていった。


そして、数分後。

私たちのクラスは相手クラスに大差をつけての勝利を収めた。

余力を残しての勝利だったので、そのあとの試合も言わずもがな。


──蓋を開けてみれば、全戦全勝の見事なまでの大勝利でレクリエーションは終了した。