──食堂に着くと、もう結構な人数が集まっていた。
お昼ご飯はドアのところでそれぞれお弁当を受け取り、班ごとに割り振られたテーブルで班のメンバーと食べる。 という決まりになっている。
ちなみに今日の夜ご飯は、合宿の定番だろうカレーライス。
もちろん自分たちで作るカレーだ。
大人数で利用出来る野外炊事場まであるんだから、本当に凄く広い場所だなぁ。
なんてことを思いながらお弁当を受け取り、私たちの班のテーブルへと向かった。
私たちよりも先に到着してたのは如月くんだ。
龍泉寺くんと倉本くんはまだみたい。
「あれ? 他の二人はまだなんだ?」
と沙綾ちゃんが声をかけると、如月くんは心底嫌そうな顔をしながら小さく息を吐いた。
「蒼葉は心霊写真を撮りに行って、透はその付き添い。 おかげで俺は一人寂しくお留守番」
「あー、如月くんは心霊系苦手だもんね。 女子の部屋ではとくに何も異変はなかったけど、男子の部屋では何か起きたりした?」
「住吉……お前なんでナチュラルに心霊の話をし始めるんだよ……。 まぁ今のところ何か見たとか異変があったとかって話は無いと思うよ。 誰も何も言ってないし」
……沙綾ちゃんが言うように、女子の部屋ではとくに何も起きてはいない。
男子の部屋も大丈夫らしい。
おかしいな……先輩たちの話とは全然違う。
私自身、ここに来てからほぼ幽霊は見ていない。
見たとしてもただの通りすがり。
学校に居る時とほとんど変わりはなく、至って平穏だ。
……平穏なのは良いことだ。
でもなんか……あまりに静かすぎて逆に怖いな……。
杞憂ならいいんだけど……。
「お、蒼葉たちも来た」
如月くんが、入り口の方を見ながらひらひらと手を振る。
それにつられて私たちも入り口の方を見ると、お弁当を受け取った倉本くんと龍泉寺くんの姿をすぐに見つけた。



