「あの、赤芽さん…」
「リオンでいいよ〜。タメなんだし気軽に接してほしいな」
「そう?じゃあリオンちゃん」
「うん、よろしくね〜咲玖ちん」


いきなりあだ名呼びだったり、独特な距離感だけど全然嫌じゃない。
その1日だけですっかり仲良くなれた。

初めてのバイトでとても緊張したけど、リオンちゃんがフォローしてくれたおかげで何とか初日を乗り切れました!

リオンちゃんは接客も上手だし、手際もいいし、花があってそこにいるだけでお店の雰囲気が華やぐような、そんな魅力がある。


「リオンちゃんはシフト毎日入ってるの?」
「うん、ほぼ毎日入ってるよ!」
「リオンちゃんがいるとすごく心強いから、嬉しいな」
「マジで?めっちゃ嬉し〜!」


よかった、素敵な同僚に恵まれたおかげで頑張れそう…!


「お疲れ様でした!」

「お疲れ様でーす!」


着替えて出てきたら、金髪の男の子と鉢合わせる。
あれ、誰だろう…?
こんな人いたかな……??


「あ、咲玖ちんおつー!」

「…どちらさまですか?」

「えっ、リオンだけど!?」


……………
………
……



「えーーーーー!?!?」